公開日: 2023.06.26 更新日: 2024.05.10
メルマガの配信方法|配信する際の注意点も解説
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メルマガとは、メールマガジンの略称で販売促進・情報発信などを目的として、定期的に送信するメールのことです。新商品の紹介などをメルマガを通じて行うことで、商品に関して顧客に興味をもたせることができます。読者のアクションを引き出すためには、メルマガのターゲットに応じて、メルマガの内容・表現を調整することが重要です。
この記事では、メルマガの配信方法について、基本的な手順を解説します。また、メルマガを配信する際の注意点や、配信に役立つ予約システムについても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
1.メルマガとは?
集客方法の1つとして、メルマガの配信があげられます。メルマガとはメールマガジンの略称で、自社サービスや製品の情報を定期的に発信するマーケティング手法のことです。
定期的に情報を発信して、顧客との関係を構築することがメルマガの目的です。新商品の紹介など、メルマガの内容によっては顧客にアクションを促す効果も期待できます。
顧客向けに情報を発信するメールマーケティングには、メルマガの他にステップメールもあげられます。ステップメールは顧客が購入などのアクションを起こした後、状況に合わせてメールを送信する手法です。一方、メルマガは登録者に対して一斉送信するため、内容やタイミングは顧客の状況に左右されません。
2.メルマガの配信方法
メルマガの配信で重要なポイントは、顧客に狙い通りのアクションを起こしてもらえるような内容にすることです。メルマガの開封やアクションを促すためには、いくつかのポイントを押さえてメール本文を作成する必要があります。
メルマガを配信するときのポイントについて、手順とあわせて解説します。
2-1.目的の設定
メルマガを配信する目的は、発信者によってさまざまです。既存顧客からの売上増加やファン化の他に、新規顧客獲得を目的とするメルマガもあります。
まずは、自社がなぜメルマガを配信するのか、目的を明確化しましょう。メルマガで得たい成果を基準に、目的を設定します。たとえば売上を増加させたい場合、既存顧客にアクションを促したり、新規顧客の獲得を目指したりすることが目的となります。
メルマガの方向性を決めるためにも、目的はある程度具体的な内容にすることが重要です。
2-2.ターゲットの設定
目的の次は、ターゲットも明確化します。ターゲットは、潜在顧客層や既存顧客層といった大きなカテゴリーではなく、こまかくグループ分けすることがポイントです。設定した目的によって、ターゲットは大きく異なります。たとえば新規顧客の獲得を目的とする場合、「無料トライアルの利用実績があり、本サービスの登録には至らなかった層」などがターゲット候補です。
目的とターゲットを明確化すると、配信するメルマガの方向性や発信すべき情報が絞り込めます。無料トライアルの利用実績がある層に対して配信するときは、有料サービスのみで得られるメリットやお得なキャンペーン情報の発信が効果的です。
メルマガの効果を最大化するためには、必ず目的とともにターゲットの設定も行いましょう。
2-3.コンテンツの作成
設定した目的やターゲットを基準に、メルマガのコンテンツを作成します。コンテンツを作成するときのポイントは、自社の強みが伝わる配信内容を心掛けることです。
自社の強みが読者の課題をどのように解決へ導くのか、具体的に解説する内容を意識して、コンテンツを作成しましょう。課題解決の方法として製品やサービスを紹介するときは、セールス感を出さないことが重要です。機能や料金を全面的に押し出すのではなく、既存顧客の導入事例を紹介して興味をもってもらうことから始めます。
コンテンツでアプローチできる自社の強みが分からないときは、3C分析の活用がおすすめです。3C分析とは、Company・Customer・Competitorの3分野から自社の立ち位置を明確化する方法です。それぞれ会社・顧客・競合をあらわしています。
ユーザーニーズや市場の状況、競合企業の強み・弱みを参考にすると、自社にしかないアピールポイントが見つかります。
2-4.リストの作成
メルマガは、メール配信システムで一斉送信する方法が一般的です。漏れなくターゲット全員へ配信できるように、リストの作成は慎重に行いましょう。
リストを作成する方法は、オフィスソフトを使用するなど複数あります。配信時のミスやトラブルを可能な限り避けるためには、メール配信ツールの使用がおすすめです。機能性の高いメール配信ツールであれば、ターゲットごとにグルーピングして、異なる内容のメルマガを大量配信することもできます。読者の登録や配信停止の対応も、自動で行えます。
2-5.メルマガの配信
メルマガの形式は、大きく分けて「テキストメール」と「HTMLメール」の2種類です。テキストメールはシンプルで受信環境の影響を受けにくいメリットがある一方で、デザインによる視覚的な効果が期待できないデメリットもあります。HTMLメールは画像を貼り付けたり本文の色を変えたりできるなど、デザインの自由度が高い一方、受信環境によっては顧客に届かないことがあるタイプです。
テキストメールとHTMLメールのどちらを選ぶ場合も、事前にテスト配信することが重要です。作成時に気付かなかったリンクの設定ミスや誤字脱字、デザインの崩れが見つかることもあります。確認して問題がなければ、顧客へ配信します。
2-6.効果検証・改善施策の実施
メルマガ配信後は、効果検証を行います。検証する要素は、下記の4つです。
到達率 | 配信した総数に対して、顧客へ問題なく到達した割合 |
---|---|
開封率 | 到達したメルマガのうち、実際に開封された割合 |
反応率 | 開封されたメルマガのうち、URLがクリックされた割合 |
クリック率 | メルマガ内のURLがクリックされた割合 |
使用しているツールや、送信しているメルマガの種類によっては、効果測定できる範囲が上記の一部のみとなります。
検証結果にもとづいて、課題の洗い出しや改善施策を実施します。たとえば配信メール数に対して到達率が90%未満の場合、どのようなエラーが多いのか調査が必要です。開封率や反応率、クリック率は送信直後のみならず、1週間後など一定期間を置いた上で確認すると大きく変動することがあります。
3.メルマガを配信する場合の注意点
メルマガの配信には、いくつかの注意点があります。特に法律が関わることは、遵守しましょう。メルマガは、特定電子メール法に則った運用が求められます。法律に関連するメルマガ配信の注意点は、下記の2つです。
配信する際には同意を得ることが必要
特定電子メール法では、迷惑メール対策としてオプトイン規制における同意の取得が定められています。オプトイン規制とは、同意を得ていない相手への電子メール広告の送信を原則禁止とすることです。
出典:消費者庁「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」
配信者は、読者から同意を取得しなければメルマガを送信できません。同意してもらう方法は、メルマガ配信へのメールアドレス登録や、チェック欄への入力などです。同意を得ていない状態でメルマガを送信すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるおそれがあります。
メールには配信停止の案内が必要
特定電子メール法は、オプトアウトについても規制を設けています。オプトアウトとは、メルマガの購読を読者自身の意思で解除することです。読者がいつでも自由意志でメルマガを配信停止できるように、導線を設ける必要があります。
配信停止後は、リストから削除して新たなメルマガを配信しないように注意しましょう。メルマガ購読を解除されたにもかかわらず配信を続けると、本人の同意がない状態での広告送信に該当し、オプトイン規制と同じく懲役または罰金が科されます。
4.予約システムを使って配信できるメルマガ
メルマガの訴求効果を高めるためには、配信するタイミングも重要です。たとえば連休最終日に訴求する場合は、予約システムで配信日時を設定すれば、担当者が対応せずに済みます。特定の曜日や時間帯を狙ってメルマガを配信するときは、予約配信を検討しましょう。
予約システムの「リザエン」は、店舗運営に役立つ各種予約機能が揃ったツールです。来店予約をリアルタイムで受け付けたり、顧客情報を適切に管理したりする他に、リマインドメールの自動送信にも対応しています。
プライバシーマーク、ISMS(ISO/IEC 27001)も取得しており、顧客情報などが高度なセキュリティで保護されているため、安心してご利用いただけます。
まとめ
効果的にメルマガを配信するためには、最初にメルマガを配信する目的を定める必要があります。目的を定めた上でターゲットを設定し、コンテンツ作成へと進みます。コンテンツの作成後はメルマガの配信へと進みますが、配信したまま放置していてはなりません。配信後は、効果検証と改善施策の実施が必要です。
メルマガを効率的に配信するためには、予約システムを活用することがおすすめです。高いセキュリティ性を誇るリザエンの予約システムであれば、大切な個人情報を安全に管理・活用できます。セキュリティ性を重視して予約システムを選びたい方は、ぜひリザエンの導入をご検討ください。