公開日: 2021.10.07 更新日: 2024.03.01

事前決済の導入メリット3つ|押さえておくべき注意点と選び方

COLUMN

事前決済の導入メリット3つ|押さえておくべき注意点と選び方

現金を使用しない「キャッシュレス化」が進む近年、飲食店を筆頭に「事前決済」が注目されています。事前決済は店舗側だけでなく利用客側にもメリットがあるため、事前決済を導入している店舗の来店率・利用率に良い影響を与える可能性もあるでしょう。

事前決済の導入には多くのメリットがある一方で、導入時にはいくつかの点に注意する必要があります。そこで今回は、事前決済の概要からメリットと注意点まで詳しく解説します。さらに、事前決済システムの導入を検討している方に向けて、システム選びのポイントも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

1.事前決済とは|No showの概要も解説

事前決済とは、その名の通り店舗を利用する前に、クレジットカード・電子マネー・QRコードを用いて決済(支払い)を完了させる決済方法のことです。事前決済をしておけば当日に店舗・レジで決済を行うことが不要となり、会計業務の効率化が期待できます。

事前決済が注目された背景は、「キャッシュレス化」「No showの多発」が主に挙げられます。

日本では、海外に比べてキャッシュレス化が広く普及されていません。店舗側・利用客側にとってさらに利便性の高い決済方法として、事前決済は注目されるようになりました。

また近年では、飲食店を筆頭に「No show(ノーショー)」が多発しています。No showとは、予約者が当日になっても来店せず、キャンセル料の回収もできないまま無断キャンセルされることを指します。

No showで損失を受ける飲食店やホテル・旅館が度々取り上げられ、経済産業省からは、No show対策レポートも発表されました。当レポートでは、飲食店におけるNo showによる被害は年間で約2,000億円にものぼると言われています。

出典:経済産業省「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポートが発表!」

このような状況も相まって、事前決済の必要性は急速に高まっていることが現状です。

2.事前決済を導入するメリット3つ

事前決済を導入すると、店舗側は多くのメリットを受けられます。事前決済を導入する主なメリットは、下記の3つです。

  • No showの抑止力になる
  • 業務効率化につながる
  • インバウンド客を取り込める

ここからは、それぞれのメリットについてより詳しく解説します。

2-1.No showの抑止力になる

事前決済の導入は、No showの抑止力として大きな効果を発揮します。

インターネットやスマートフォンが普及した近年、ポータルサイトや公式アプリの予約ページから必要な情報を入力するだけで、簡単に店舗予約ができるようになりました。便利となった反面、予約キャンセルの連絡の必要性も薄れてしまうユーザーも一定数存在します。そのため、悪意を持たずして無断キャンセルをする予約客が増えるというリスクも増加してしまいました。

しかし事前決済を導入することで、ネット上で予約受付をしたのち、そのままスムーズに支払い手続きまで済ませることが可能です。事前決済を済ませていることから、お客様はキャンセルをなるべく防ごうとするほか、たとえキャンセルが起きても店舗側はキャンセル料を確実に回収することもできます。予約客側も簡単に予約から決済までを完了させられ、店舗側もNo show対策となる点は、大きなメリットとなるのではないでしょうか。

2-2.業務効率化につながる

事前決済を導入すれば、来店当日にわざわざレジでお会計を行う必要がありません。会計処理業務の負担を軽減させることで、接客など他の重要な業務に集中できるようになり、結果として従業員の業務効率化につながります。さらにお客様もレジ待ちをする必要がなく、従業員の接客の質も向上することから、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

また、現金でのやり取りが少なくなることで、現金差異などのトラブルリスクも低下します。従業員の負担がさらに軽減され、場合によっては人件費の大幅な削減も期待できるでしょう。

2-3.インバウンド客を取り込める

事前決済は、インバウンド客の取り込みにも有効です。日本に訪れる外国人観光客によるサービス利用や買い物は増加傾向にあります。海外では、不慣れな言語によるコミュニケーションエラーを防ぐため、渡航先のホテルや飲食店の利用料金をあらかじめ決済しておくという方法が定着している傾向です。

事前決済システムの導入をすれば、他店との差別化となりインバウンド客を取り込めるだけでなく、店舗側も注文時・会計時のトラブルを防ぐことにもつながるでしょう。特に日本は海外に比べてキャッシュレス化が遅れていると指摘されることも多々あるため、インバウンド客に向けた取り組みは重要と言えます。

3.事前決済を導入する場合の注意点3つ

事前決済には多くのメリットがある一方で、導入時には注意も必要です。注意点をおさえた上で導入しなければ、予期せぬトラブルにつながる可能性もあるでしょう。事前決済の導入時におさえておくべき注意点は、下記の3つです。

  • 事前決済のメリットを伝える
  • キャンセルポリシーを定める
  • 決済代行サービスを提供する会社と契約する

ここからは、それぞれの注意点を詳しく解説します。

3-1.事前決済のメリットを伝える

事前決済は、店舗側だけでなく利用客側のメリットも豊富です。しかし、事前決済の魅力やメリットを把握しているお客様はそれほど多くありません。たとえ事前決済を導入しても、お客様が事前決済のメリットを把握していなければ、利用される機会は少ないでしょう。

事前決済システムを導入するのであれば、きちんとお客様にも利用してもらわなければ意味がありません。事前決済を利用してもらうためには、予約時に割引をしたり、事前決済をしたお客様限定に特典・サービスを提供したりして、お得な決済方法であることをアピールしましょう。お客様がきちんとメリットを得られるような付加価値をつけることがポイントです。

3-2.キャンセルポリシーを定める

事前決済だからと言って、No showや悪質な予約を完全に防げるわけではありません。No showや悪質な予約をなるべく避けたいのであれば、事前決済の導入とともにキャンセルポリシーを明確に定めることが重要です。

キャンセルポリシーには、無料キャンセル期間やキャンセル料金、さらにどのような形でキャンセル料を支払わなければならないかの返金ルールなどを記載しましょう。

また、高額なキャンセル料を設定したり、無料キャンセル期間が短すぎたりすると予約自体を躊躇するお客様も増える可能性があるため、なるべく顧客の立場になってキャンセル規定を定めることがポイントです。

3-3.決済代行サービスを提供する会社と契約する

クレジットカードを用いた事前決済を導入する場合は、予約管理システムとは別に決済代行サービスの提供会社と契約しなければならない点に注意が必要です。

決済代行サービスの提供会社によって、支払い手数料の料率や初期費用・月額費用が異なります。さらに決済代行サービスの提供会社との契約には長い時間を要することもあるため、なるべく早い段階で契約を進めることも重要です。

4.事前決済システムを選ぶときのポイント

事前決済システムは、多くの企業から提供されています。そのため、「どの事前決済システムを選べば良いか・どの事前決済システムが自社・自店舗に適しているかわからない」とお悩みの方も多いでしょう。

事前決済システムには、それぞれ特徴があります。細かな設定をしたいという場合は業種特化型の事前決済システムがおすすめですが、基本的には豊富な業種に対応した事前決済システムでも十分な機能が備えられています。最も重要なポイントは、「実績の豊富さ」です。同業種での実績が豊富であれば、安心して導入できるでしょう。

なお「リザエン」は、200を超えるさまざまな業種に対応した、事前決済機能付きの予約システムです。「stripeクレジット決済」に対応しているだけでなく、幅広い業種の導入実績もあり、各業種に適した細かな設定も行えます。事前決済システム機能が付帯した予約システムの導入を検討している方は、ぜひリザエンをご利用ください。

まとめ

ここまで、事前決済システムの概要から導入のメリット・注意点、さらに事前決済システムを選ぶときのポイントを解説しました。

事前決済システムは、No show対策となるほか、業務効率化・顧客満足度向上、さらにインバウンド客の取り込みなどさまざまなメリットをもたらします。しかしいくつかの注意点を踏まえたうえで導入しなければ、せっかくのメリットを享受できない可能性もあります。

事前決済システム機能付きの予約システムを検討している場合は、200を超える業種に対応した予約システム「リザエン」がおすすめです。またリザエンでは、1ヶ月無料トライアルも行っているため、ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修者

リザエン営業企画部
リザエン営業企画部のメンバーが監修する予約システムの最新情報やノウハウなどのお役立ち情報をお届けするコラムです。
予約管理業務の効率化に悩む企業のご担当の方に、おすすめ製品やニュース、予約システムの導入事例などのご紹介もしておりますので、ぜひ本コラムをご活用ください。

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